事故から20年
ご両親と奨学会の歩み
2001年
1月26日
新大久保駅で事故が発生。酒に酔って線路に転落した日本人男性と、助けようとした李秀賢さんと日本人カメラマン、関根史郎さんの3名が亡くなった。
1月27日
朝日新聞はじめ朝刊第一面トップで事故が報道された。朝刊では「駅ではねられ3人死亡」「新大久保駅転落救助の男性」と報じられたが、身元は判明していなかった。身元が報じられたのは夕刊。
1月28日
韓国から駆け付けたご両親の様子が大きく報道された。日韓両国で「お見舞金をご両親に渡してほしい」との連絡が日韓マスコミ各社に寄せられ、後日、多くのマスコミがお見舞金の窓口になりご両親にお渡しすることになった。
1月28日
李秀賢さんが通っていた赤門会で学校葬。通夜には福田康夫官房長官、田中眞紀子衆議院議員らが焼香に訪れた。警視総監感謝状が贈られた。日韓の政府首脳から弔電が寄せられた。
1月29日
告別式には森喜朗首相と河野洋平外務大臣らが参列した。
3月11日
東京ドームで行われたプロ野球、巨人・韓国現代の練習試合が李秀賢さんと関根史郎さんの追悼試合として開催された。
4月15日
新大久保駅で李秀賢さんと関根史郎さんの「顕彰碑」の除幕式が行われた。
10月15日
日韓首脳会談のため訪韓中の小泉純一郎首相とご両親がソウルで懇談。
11月2日
警視庁職員・協力受難者の慰霊祭にご両親が招待され、皇居内で皇后様とご懇談された。
2002年
1月26日
慰霊祭を実施。日本政府を代表して田中眞紀子外務大臣、韓国政府を代表して雀相龍駐日韓国大使が挨拶。福田康夫官房長官、中谷元防衛庁長官をはじめVIP40名、来賓96名、一般385名、報道陣79名など参列者は600名を超えた。
李秀賢顕彰奨学会を設立
この日に李秀賢奨学会(後のエルエスエイチアジア奨学会)が設立され、谷野作太郎氏(元・駐中国大使、元・駐インド大使)が会長に。
韓国の中学校の道徳の教科書に李秀賢さんが取り上げられた。(後に日本の小学校の道徳の副読本にも掲載された)
2月
国際交流基金関西国際センターが実施する「李秀賢氏記念韓国青少年招へい研修」に協力した。その後も毎年、実施されている。
9月30日
東京都から特定非営利活動法人の認証を受ける
10月10日
特定非営利活動法人LSHアジア奨学会に改組
10月13日
中野サンプラザで日韓の歌手による「日韓夢の大饗宴」が開催され、代表して杉良太郎さんから奨学会に収益金が寄付された。
2003年
5月
機関誌『かけはし』に小泉純一郎首相と廬武鉉韓国大統領がメッセージを寄せる。
2004年
1月26日
新宿区内で3周忌が開催され、廬武鉉韓国大統領、小泉純一郎首相から弔電が寄せられた。
8月28日
韓国の人気俳優、ぺ・ヨンジュンさんのファンの集まりである「ぺ・ヨンジュンさんを愛する人達」の呼びかけにより1184名の方々から奨学会に寄付金が寄せられた。その後もバレンタインイベントや「冬のソナタ」チャリティコンサートが開催された際に繰り返し寄付が寄せられた。
11月
機関紙『かけはし』に河野洋平衆議院議長からメッセージが寄せられた。
2005年
11月14日
麻生太郎外務大臣が釜山の李秀賢さんの慰霊碑を参拝された。
2006年
1月26日
5周忌が開催された。日韓議員連盟の河村建夫衆議院議員が来賓挨拶をされた。麻生太郎外務大臣、羅鐘一駐日韓国大使のメッセージが代読された。
3月1日
NHK「クローズアップ現代」が李秀賢さんを取り上げる。同番組はその後も何度も取り上げる。
3月8日
新大久保駅の顕彰碑に、韓国ハンナラ党の朴槿恵代表(後の大統領)が献花された。
5月21日
李秀賢さんと同じ日本語学校に通う韓国からの留学生が新大久保駅で線路に転落した女子大生を救出した。
2007年
1月26日
李秀賢さんをモチーフにした日韓合作映画『あなたを忘れない』(日本 ソニーピクチャーズ 韓国 ロッテシネマ)の試写会が開催され、天皇皇后両陛下(現在の上皇様ご夫妻)がご臨席され、試写会後、ご両親とご懇談された。映画のエンディングは槇原敬之さんが李秀賢さんのことを歌った楽曲「命」。主演はイテソン。日本側出演は竹中直人、マーキー、金子貴俊、原日出子。
10月22日
日本航空本社でお母様が講演。140名を超える日本航空社員が参加した。(日本航空には、2006年からご両親の来日に際して航空券の提供など協賛いただいている)
2008年
10月
谷野会長を団長に14名が釜山を訪問。李秀賢さんのお墓をお参りした。
2009年
1月26日
日本テレビのワイドショーの「今日は何の日」で李秀賢さんが取り上げられた。
3月31日
NHK「クローズアップ現代」が李秀賢さんを取り上げる。同番組はその後も何度も取り上げる。
10月
機関紙『かけはし』に鳩山由紀夫首相が記念メッセージ。
2011年
1月26日
10周忌。菅直人首相のメッセージを菊田真紀子外務省政務次官が代読。李明博韓国大統領のメッセージを權哲賢駐日韓国大使が代読。事故当時に外務大臣だった河野洋平氏、加藤紘一衆議院議員、田中眞紀子衆議院議員が出席。その後の交流会で、岡田克也民主党幹事長が来賓挨拶。
3月18日
お父様が釜山の日本総領事館を訪問し、東日本大震災の義援金1000万ウォンを渡された。
5月
岡田克也外務大臣が釜山の李秀賢さんのお墓を訪問し、献花。
8月18日
お父様が李秀賢さんの遺影とともに富士山を登頂した。
9月8日
ご両親が日韓の友好親善への貢献が認められ日本国外務大臣表彰を受けられた。
10月14日
「第10回奨学金授与式」が開催され、奨学金授与者が500名を超えた。
安全地帯のアルバムに「STEP! 李秀賢26年の生涯に捧ぐ」が収録される。
2013年
1月28日
埼玉県越谷市の市立城ノ上小学校で、李秀賢さんを題材にした「ラッシュアワーの惨劇」(学研の小学生向け副読本に掲載)の公開授業が開催され、ご両親が参観。
9月28日
新大久保駅にホームドアが完成。
10月17日
「第12回奨学金授与式」に安倍晋三首相と朴槿恵韓国大統領からメッセージが寄せられる。
2014年
1月28日
東京都北区立谷端小学校で、李秀賢さんの行動から命の大切さを考える公開授業。ご両親が参観。
2015年
6月16日
日韓の友好促進等への貢献が認められ、お父様に日本政府から旭日双光章が授与された。
10月15日
お父様の叙勲パーティを開催。日韓議員連盟の額賀福志郎会長、日韓親善協会の河村建夫会長、木原誠二外務副大臣、岡田克也民主党代表はじめ出席者多数。
2016年
1月26日
映画『かけはし』の試写会が行われ、ご両親も出席。
6月
奨学会の第2代会長に鹿取克章氏(元・駐イスラエル大使、元・日本インドネシア大使)が就任。
2017年
7月6日
奨学会が外務大臣表彰を受ける。
2019年
3月21日
お父様・李盛大さんが亡くなる。河野太郎外務大臣が弔意。
5月24日
東京・市ヶ谷で李盛大さんを偲ぶ会を開催。
9月
鹿取会長を団長に奨学会幹部が李秀賢さんのお墓参りのため釜山を訪問。
10月22日
李洛淵首相が新大久保駅で献花。
2020年
10月14日
「第19回奨学金授与式」が開催され、お母様が釜山からオンライン参加。
2021年
11月18日
お母様出席のもと「第20回奨学金授与式」をハイブリッド型で開催。奨学生が累計で1059名に達する。
2022年
4月24日
韓国・尹次期政権代表団が新大久保駅の顕彰碑に献花。
2023年
1月
NHK「映像の世紀」で李秀賢さんが特集される。